整体師をしている47歳の桧山あかねさんは妻を亡くした男性と再婚して、一戸建てに暮らしている。一緒になって7年、子どもも巣立ったが、前妻が残したメモや引き出しの中身を捨てられない。自身は喫茶店を営む実家で育ち、父の意向で台所は設けられず。母は外食ばかりで、作ってくれるカレーも美味しくなかったという。普通の家庭の普通の台所に憧れ続けた桧山さん、今まで「借り物」だと思っていた台所で、一歩ずつ自分だけの物語を紡いでいる。
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