福島第一原発2号機で試験的に採取された核燃料デブリ。本格的にデブリを取り出す工法の検討に生かそうと、日本原子力研究開発機構の研究施設で、1年程度かけて詳しい分析が行われる。今回、取り出されたのは、大きさ5ミリ程度、重さ0.7グラムの小石状のデブリ1粒。きょうからは、透明な容器に収められた状態で、X線で分析し始めたという。きょう開かれた原子力規制委員会の会合では、採取したデブリには、溶け落ちた核燃料の成分が含まれているという認識が示された。そして山中委員長は東京電力に対し、多くの情報を得るために、試験的な取り出しを継続すべきだという考えを伝えた。東京電力は、次回以降は今回使用したものではなく、現在、操作訓練を進めている別のロボットアームで、来年度までに行う計画だが、いつ着手できるかは分かっていない。東京電力の担当者は、今回の成果も踏まえつつ、現場の作業員の被ばく線量なども考慮したうえで、具体的な時期や方法などを検討する考えを示した。
住所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html
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