極上のポップス・レイパロマ、本名・熊谷次郎さんは広島発祥「ダブプロレス」所属のプロレスラー。パロマさんがプロレスラーになるために単身メキシコに渡ったのは24歳の時。修行を積み翌年デビューしたが、たった2試合だけで燃え尽き症候群になりプロレスラーを辞めて帰国。再び心に火が点いたパロマさんは2000年7月に仲間とともにプロレス団体「ダブプロレス」を設立。最初は覆面をかぶり華麗な空中殺法を使う正義のヒーローだった。転機は2009年、試合に敗れ覆面を脱いだ。自分をさらけ出し本来のキャラクターが受けブレイク。別の団体から全国各地に呼ばれるようになった。パロマさんにはもう一つの顔がある。2016年からメキシコ料理店「アカプルコ」を経営。自ら厨房に立ちプロレス修業時代に覚えたメキシコ料理を再現している。母・熊谷萬里子さんは「自分が好きだったことをやり遂げるってすごいと思う」などと話した。パロマさんは「ぼくらの商売っていうのはファンが0人になったらリングに立つ必要はないと思うんで、ファンが1人でもいる以上はリングに上がる意味はある。ファンが1人もいなくなったら辞めます」と話した。そして迎えたデビュー24周年記念の自主興行は多くのファンで超満員となり、パロマさんはDDTプロレスの秋山準選手と対戦。試合には敗れたものの、試合後に「きょう来てくれたお客さん全員愛してるぜ」などと話した。