秋田市に12年前に誕生した秋田ノーザンハピネッツでは秋田県民歌が親しまれている。このチームを立ち上げた水野勇気は大学時代、秋田でスポーツマネジメントを学び青春を謳歌した。秋田にはいい所がいっぱいあるのにそれを表現する場所がないことから、秋田の誇りとなれるようなバスケチームを作りたいと考えた。チーム設立のため訪れた秋田県人会で秋田県民歌をみんなで歌う姿に水野は心を打たれた。水野は試合会場で県民歌を全員で歌うことを決めた。すると、若い人にも歌う人が増えていった。千葉善美さんは母とハピネッツの試合に出かけ、母の歌う県民歌がいい思い出だった。しかし、チーム設立の2年後に母は亡くなった。ふさぎ込んでいる善美さんを見かねた夫がハピネッツの試合に連れて行くと県民歌が歌われて母との思い出が蘇った。