成人の日の昨日、各地で二十歳を祝うイベントが開催された。成人式は1946年に埼玉県蕨町で行われた「第1回青年祭」がルーツで、当時は国全体が敗戦による虚脱感で明日への希望が見出だせず、次代を担う若者を勇気づけ励まそうと企画したものである。1948年には国や県からも関心が寄せられ、1月15日が成人の日となり全国へ広がった。2000年に成人の日が1月第2月曜日に変更され、一昨年には成人年齢が18歳に引き下げられ多くの自治体が従来通り20歳を対象に「二十歳の集い」「二十歳を祝う会」など名前を変えて開催している。1954年は着物姿の女性はあまり見られず、1964年には多くの女性が振袖姿であった。1970年代の東京・新宿区の成人式会場には、離れた場所と通話料無料で電話できるふるさと電話コーナーが設けられた。1980年代の埼玉県川口市の成人式にはお茶会や手相占い、似顔絵などバラエティに富んだものであった。1990年代にはファッションが多様化し、ブーツや派手な色のスーツなど、好きな服装など参加する人がみられた。2002年の千葉・浦安市ではディズニーランドで成人式が始まり、50％未満だった出席率が約80％になった。2010年代は女性がより派手になっていた。