先週、オリンピックの前哨戦となるグランプリファイナルで優勝を果たした三浦璃来選手、木原龍一選手のりくりゅうペア。今年出場した主要大会で負けなしの世界王者。強さの秘密は大技にあった。7月、カナダの東に位置する小さな町・オークビルで練習しているのがりくりゅうペアの2人。2019年に結成してから6年、オークビルを拠点にしている。このリンクで週5日、約3時間練習している。休みの日は、ほぼ一緒に生活しているといい、9歳差の2人だが大の仲良し。トレーニングの合間には一緒にお弁当。先月、カナダで行われたMLBワールドシリーズも2人で観戦するほど。カナダにいる理由はペア結成当時から師事してるブルーノ・マルコットコーチの存在が大きいという。木原龍一選手は、ブルーノコーチは僕達にとってなくてはならない存在だと語る。カナダのスケートの競技人口は日本の約20倍と大人気で、オークビルにも車で20分圏内に7つのスケートリンクがある。シングルの選手は一度にたくさんの選手が練習できるが、ペアの練習は広いスペースで練習しないと危険がある。そんなりくりゅうペアの武器が、スピード。 ブルーノコーチも、世界でも彼らほど速いスピードで技に対して強く仕掛けるペアはいないとコメント。この4年磨いてきた技が、トリプルツイスト。他のセンスと比べるとより高く飛んでいる。二人がペアを組んだきっかけもツイストだったといい、木原龍一は、何もアップが出来てない状態で初めてのツイストで歴代最高の高さが出た、彼女しかいないって思いましたと明かした。信頼し合う二人だからこそ出来る高さのあるトリプルツイスト。オリンピックの日本ペア最高順位は7位。初の金メダルは目の前。
