東京・大田区に古くなったり不要になった野球グローブを回収し修理して新品の約半額で販売する店がある。3年前に店を開いた米沢谷友広(42)は「1人1人のプレーヤーの思いなどいろいろ詰まったグローブを私たちが間に入って再生した上で次のプレーヤーに受け継いでいく」と話す。店では販売だけでなく修理も行っている。野球グローブ職人・大木賢(28)と二人三脚で全国各地からの依頼を受けている。1年間で3000個以上のグローブを再生させている。再生に乗り出すきっかけは野球人気の低迷。背景には野球道具の高騰があるという。米沢谷は「硬式野球用グローブ8は6万円、7万円と高い金額になる。少年野球の人口が年々減っている理由のひとつはお金がかかること。何とかサポートできる方法がないかと思った」という。グローブ購入の負担を減らすため、店では軟式用からより高額な硬式用にリメークも行っている。定期的にグローブ作りのワークショップも行っている。