今回は東京都・練馬区を紹介。1912年創業の「遠藤晏弘尺八工房」は尺八の製造・販売・修理などを行う工房。ベッドタウンの印象が強い練馬区にも伝統工芸を継承する職人が多数存在する。1989年発足の練馬区伝統工芸会には現在、12業種の職人が在籍し毎年秋には練馬区伝統工芸展を開催している。遠藤さんは尺八演奏家としてもSNSなどで尺八の魅力を発信している。練馬区には伝統工芸以外にもこだわりをもった職人がいる。やってきたのは「川原製粉所」。麦茶を始めとした大脱ぎ・大豆製品を製造、1940年の創業から変わらない製法を守り続けている。砂釜焙煎は約300℃の石窯に大麦と砂を一緒に加えて焙煎する方法で、熱が均一に加わり深い香りにつながる。