1年ぶりの米中首脳会談に向け、アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席がサンフランシスコに到着した。習主席が到着した際には、歓迎する人と反対する人とで小競り合いが起きるなど一時騒然とした雰囲気となった。今回の首脳会談について、アメリカは米中の偶発的な衝突を避けるため、軍同士の対話再開を最重要課題としている。アメリカは現在、ウクライナ情勢・中東情勢・中国の3正面の対応を迫られている状況で、まずは対中関係を安定させたい狙いがあるという。また、中国も国内経済が失速する中、国内の権威を高めたい思惑があるとみられている。アメリカ政府高官は「両国共に国内がどう捉えるかを最重視しており、弱い姿は見せられない」などと話している。