東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ 関町本店」で聞かれたのは、価格の高騰に加え、店に並ぶ卵のサイズが小さくなっているという実態。スーパーアキダイ・秋葉弘道社長は「（卵が）小玉のものがちょっと多くなっている。いわゆる大玉のものが少ない」と話す。愛知県にある花井養鶏場の花井千治代表取締役社長も「ここまでひどくサイズが落ちたっていうのはちょっと経験がないですね。異常ですね」と話し、サイズの変化を嘆いていた。花井養鶏場によると、猛暑が続いたことでニワトリが普段より水を多く飲むようになった結果、満腹になって餌を食べる量が減少。そのため卵を産む個数が減り、サイズも小さくなっているという。
豆腐の価格も上昇している。東京・渋谷区で90年以上続く太田屋豆腐店・酒井毅さんは、厳しい現状について「原材料費も含めて上がっているので、お店がこの先、立ち行かなくなってしまう可能性もあるので」と明かす。太田屋豆腐店で聞いたところ、ここ数年原料となる輸入大豆の仕入れ価格が上がり続けていて、4年前よりおよそ4割も上昇。去年と今年1月に10円ずつ値上げしたが、さらなる値上げを検討せざるを得ないとしている。