侵入する家をどう決めているのか。多田さんによると、手口1は「“闇名簿”で個人情報を入手」。闇名簿とは不正に集めた個人情報がまとめられているリストをいう。企業の顧客リスト、病院のカルテから作成された例もある。手口2は「業者になりすまして狙う家を決めている」。ガス業者、リフォーム業者を名乗って訪問し、自宅に上がり込んで、侵入ルートや資産状況を最終確認する。アポなしで訪問してくる業者には会社の住所、電話番号を細かく質問するといい。相手が怪しい態度をとったら断る。警察官・自治体職員を装って電話で聞き出そうとする例もある。多田さんによると、犯行グループの指示役が闇バイトの人間に下見をさせているという。吉川さんは、自宅に新入されないように防犯意識の高い家だとわからせることが重要だという。オススメの防犯グッズは朝日電器「薄型スリムアラーム 衝撃&開放検知」で、窓に直接装着するもので、ガラスの破壊や衝撃を検知した場合、窓が開いた場合にアラームが鳴る仕組みになっている。また、サッシが完全に開かないようにする金具もあるという。もし、自宅に侵入された場合の対策として「見つかる前なら家の外に逃げる」「強盗犯に見つかった場合は命を優先して抵抗せずに金品を渡す」ことだという。