馬とともに生きる野谷夏海(29歳)に密着。2026年は午年。1月3日、野谷は1歳3か月の馬「フーペ」と初詣へ(北海道・深川市)。野谷がフーペを飼い始めて9か月、自宅から約15分の知り合いの馬小屋で飼っている。野谷は「ほかの馬がいて安心していると思う」と話す。野谷と馬の出会いは5歳の時の乗馬体験、大学では馬術部に入部。大学院で“働く馬”というジャンルに出会い、「人の営みに深く関わっている馬の姿を見て馬が馬らしく生きていると感じた」という。去年11月18日、旭川市東鷹栖の山「ポンヌプリ」で伐採した木を馬が運ぶ馬搬が行われていた。馬搬は昔の日本ではよく見られる光景だった。この日は馬搬の師匠である西埜馬搬・西埜将世の手伝いをしていた。野谷は馬や山に関わる仕事で生計を立てている。ポンヌプリの所有者・山本牧は「この森の針葉樹を減らして広葉樹の若い木を増やしたい。馬で表面を傷めないようにして運ぶ」と話す。馬搬は山を荒らさずに伐採や保全ができるエコな林業。野谷は「馬の居場所は仕事だと思うので馬が働ける場所を作る、働ける馬を作ることが馬の居場所を作ることにつながる」と話す。野谷はフーペと一緒に移動できるようにキャンピングカーを改造。週に1度、認定こども園を訪問している。野谷は「いろんな環境でいろんな刺激を受けることを繰り返して、いろんな環境で落ち着いていられるようになるのではないか。生きる力がつきそう」と話す。野谷にとってフーペは「相棒であり先生」だという。
