認知症の人の外出への思いに向き合いながら地域で見守ろうという取り組みも。11年前にアルツハイマー型認知症と診断された京子さん（86歳）、夫の十九朝さんと散歩するのが楽しみ。ところがことし8月、ひとりで外出した京子さんが行方不明になった。京子さんのケアマネージャーを務める古郡裕美さん、家に閉じ込めずに外出を支えたいと考えていた。この日、古郡さんが提案したのは市が作成した見守りお願いシート。よく行く場所を書き込み地域に配布、認知症の人の外出を見守ろうというものです。何より大事にしているのは本人の外出への思いを聞くこと。その後、夫からも話を聞きシートが完成した。よく歩くコースに加え京子さんが自宅から30キロ離れた沼津方面に行こうとすることを記載。沼津は京子さんが育った場所で以前向かおうとして行方不明になったことがあった。この日、十九朝さんと古郡さんが地域の人に協力を呼び掛けた。これまでに富士宮市で約50人の当事者の「見守りお願いシート」が作られている。富士宮市は家族・支援者・地域の人が認知症の人の外出への思いを知り見守ることが大事だとしている。