きのう番組が向かったのは約2万羽のニワトリを飼育している群馬県・前橋市の養鶏場。最高気温35.9℃という異常な暑さのなか水飲み場に集まっていた多くのニワトリ。いまこのニワトリたちに異変が起きているという。一部のニワトリが生んだたまごは通常のニワトリが生んだたまごより一回り小さいサイズになっている。異常な暑さによって食べるエサの量が減ってしまい、一部のニワトリが栄養不足になってしまったという。さらに福井県の養鶏場ではミスト噴射や遮光ネットで暑さ対策を進めているが栄養不足のニワトリから生まれたたまごは指で軽く押しただけで変形してしまうほど殻がふにゃふにゃ。異例の暑さでたまごに起きている異変で、価格にも影響が出ている。神奈川県のスーパーでは去年より100円ほど高く販売されていた。東京のMサイズのたまごの卸売価格を1パック10個入りに換算した価格のグラフを見ると「エッグショック」と言われた一昨年の最高値は約214円。一旦下がったものの今年2月には鳥インフルエンザなどの影響で急激に高騰し、今月は約207円と最高値に迫る価格になっている。特に打撃を受けていたのがプリン専門店だ。1日に100個ほどのプリンを作っている店では去年4月以降行ってこなかった値上げを検討し始めたという。今年のたまごの価格について日本養鶏協会は夏ごろまで高い水準が続くものの以降は供給量が回復し価格が下がる見通しだとしている。