今月の15日に101歳で亡くなられた三笠宮妃百合子さま。本葬にあたる「斂葬の儀」がきょう、豊島岡墓地で営まれた。「斂葬の儀」では、まず両陛下と上皇ご夫妻の使いがそれぞれ玉串を捧げ拝礼。それに孫の彬子さまが続き、皇族方をはじめおよそ480人が参列してしめやかに執り行われた。生前、出産や育児の支援に力を尽くされた百合子さま。母子愛育会の総裁として最後の式典では「長年のご努力に感謝し、健康で明るい地域づくりを推進されますよう一層のご活躍を希望いたします」と述べられた。きょう午前9時、百合子さまの棺は三笠宮邸を出発。皇宮警察の音楽隊の演奏に送り出された。車列は紅葉の覗く皇居前を通過し、大手門前ではお別れに集まった宮内庁の職員ら300人余りに見送られた。更に、拝礼に訪れた一般の人の列が、墓地の前からおよそ50mにわたって続いていた。百合子さまは午後、東京・新宿区の斎場で火葬され、遺骨は長年連れ添った三笠宮さまの墓に納められた。
住所: 東京都文京区大塚5