東京・世田谷区にある接骨院、施術しているのは生井宏樹院長。扉を開けるとジムで汗を流す人の姿。この日、ジムを訪れていたのは全員70歳以上のシニア世代。60歳以上の利用者では30人以上にも上る。指導する生井さんは元プロのキックボクサー。現役引退後に開いた接骨院で多くの高齢者を診る中、足腰の重要性を感じシニア向けのレッスンを始めた。次はどこへ打ち込むかを考えながらトレーニングすることで頭の体操にもなり、シニア世代にとっては一石二鳥。ジムに通う最高齢は94歳。来院した時、松葉杖をついていたという。始めは片足を上げる事すら不安定だった。リハビリの一環として始めたのがキックボクシング。4年間通い続けた結果、キックまで繰り出せるように。