ガソリンの小売価格は7週連続で下落しているがガソリン補助金頼みで補助金を抜くと209円まで高騰している。ガソリン価格高騰の背景にあるのが中東情勢の緊迫化と歴史的な円安。歴史的な円安が続く中、日銀が動いた。日銀は金融政策決定会合で長短金利操作の運用をより柔軟化することを決めた。日銀は7月会合で長期金利の上限を0.5%程度から事実上1%まで引き上げ、1%を突破した場合には国債を無制限に買い入れて金利上昇を抑え込む方針を示していた。今回の会合では上限を「1%をめど」と改め1%を一定程度上回る金利上昇を容認することを決めた。長期金利は7月の政策修正以降も上昇傾向が止まらず一時、約10年5ヶ月ぶりの水準となる0.955%をつけるなど事実上の上限である1%に迫っていた。今回の金利上昇容認の背景には、これまで市場で円安が大きく進んできた理由として日米の金利差拡大が強く意識されてきたため。今回、日銀が長期金利の1%超えを容認したことで固定型住宅ローン金利の上昇などが見込まれる。