福島大学の吉田樹さんのスタジオ解説。タクシーやバスに思うように乗れない状況はこれまでは地方の過疎地の問題として捉えられてきたがこれからは大都市圏の近郊でも深刻な問題になってくる。バス会社やタクシー会社は企業としては黒字を保っていたとしても乗り合いバス事業単体で切り出せば9割の会社が赤字。大都市圏の近郊でも人口は減ってくる状況にあるので日本全体として移動のセーフティネットが脅かされている。年間給与を比較するとバスやタクシーの運転手は全産業の平均と比べて低くなっている。最近運賃値上げで賃上げしていこうという動きが見られるようになったがバスやタクシーの運賃は基本的に国からの認可運賃で決められるため賃上げの流れに乗れてこなかった。国は4月からライドシェアを導入すると発表した。一般のドライバーなどが自家用車で人を運び料金はタクシーと同水準だが地域や時間帯は限定する。