物価の上昇を反映した5月の実質賃金は、26カ月連続のマイナスとなった。厚生労働省が公表した物価の変動を反映させた5月の1人あたりの実質賃金は、前の年の同じ月から1．4％減って、26カ月連続でマイナスとなった。一方、基本給や残業代など現金給与の総額は、前の年の同じ月より1．9％増え、29万7151円と29カ月連続のプラス。物価の伸びに賃金の伸びが追いついていない状況で、厚労省は「春闘の影響が一定程度出てきているので、賃上げが広がり物価を上回るのを期待したい」としている。