大きな年季の入った看板に昭和の人気キャラクターまで飾られたインパクトある入り口。古民家に作られた赤穂玩具博物館(兵庫県赤穂市)。館長は鈴原義経さん。所狭しと並べられたレトロなおもちゃの数々。館内にあるおもちゃは、戦前のものから戦後、昭和に作られたものまでさまざま。鈴原さんが、おもちゃを集めるきっかけとなったものは宇宙船のおもちゃ。博物館を始めてちょうど20年。おもちゃのおもしろさを館長みずからが伝えに出向く出前ショーを始めた。鈴原さんがあえて持ってきたおもちゃがある。阪神淡路大震災のとき、神戸市長田区の家で被災したロボット戦車。持ち主から15年ほど前に寄贈された。地震の揺れで、正面から床に落ち、主砲の部分が奥にへこんだままになってしまった。鈴原さんは震災当時、災害ボランティアで被災地の状況を目の当たりにした。その経験を踏まえ、地震の被害を物語るこのおもちゃのことを伝えたいと考えた。鈴原さんはみずから新たなおもちゃも作っている。それは、防災かるた。防災士にも協力してもらい、楽しみながら防災について考えてもらおうと作ったもの。出前ショーは、小学校のほかにも介護施設やカフェなどで行っている。鈴原さんは阪神淡路大震災のことを伝える紙芝居も作っていて、今後も多くの人たちに震災や災害への備えについて話をしていきたいという。大阪万博、日ロ戦争、飛行機、宇宙飛行士に言及。赤穂市立城西小学校の映像。
住所: 兵庫県赤穂市上仮屋北2-11