愛媛県の観光名所・道後温泉は5年半にも及んだ保存修理工事を終えて先月全館で営業を再開した。工事では本館の屋根に使う150種類6000もの瓦が新しく作り替えられたが、そのすべてを越智浩一が一人でが手掛けた。愛媛・今治市で祖父の代から3代続く瓦製造会社の代表で、確かな技術力が評価され今回の大役を任された。道後温泉本館は国の重要文化財で、顔となる瓦にはミリ単位の誤差も許されない。保存修理工事は屋根部分だけで4年かけた。手掛けた世紀の大修復で、越智が感じたのは瓦の奥深さだという。
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