今年の春闘での賃上げ率は平均3.58%で、約30年ぶりの高水準となった。また最低賃金も全国平均で時給1004円となった。一方で実質賃金は去年比で-2.5%となり、17ヶ月連続でマイナスとなった。賃上げの現状について中村さんは「実質賃金を考慮するとまだまだ足りず、特に非正規雇用の方たちの生活が苦しくなっているのでこうした人達に重点的に寄り添って欲しい」、「次の春闘で非正規雇用についてより一層の賃上げが為替や物価の変動なども考慮して実現できるかが重要」など話し、浜野さんは「中小企業は特に売上を上げるなどしないと賃上げをするのが難しいという会社が多いと思う」、「減税措置だけでなく企業が収益を上げて力を付ける事が重要」など話した。滝澤さんは「中小企業は日本経済の占める割合が多いので中小企業の賃上げ実現が大きなポイントになり、付加価値を増やして持続的な賃上げを行うべき」、「同一賃金・同一労働のルールを守りつつ、企業は価格転嫁などで企業価値を高めるべき」など話し、河村さんは「中小企業の持続可能な賃上げを出来る環境を作る事が重要で、政府には価格転嫁をきちんと出来るような環境整備に注力して欲しい」など話した。中空さんは「大企業だけでなく一律全企業での賃上げを実現するためには供給量を上げて日本の競争力を上げていくことが問題の根本的な解決方法になる」、「個人のスキル向上や働き方の税制の調整を行うべき」など話した。