続いては戊辰戦争の舞台として知られる「飯盛山」へ。ここにある1796年に建立されたという「円通三匝堂」通称さざえ堂は、世界でも珍しい建物だという。外観は斜めに渦巻いてるように見える。さざえ堂の通路は螺旋状に伸びたスロープを登っていき、それに合わせて同時に頂上から降りると、入口から出口まで一方通行の二重螺旋構造になっていることから、登ってくる人と降りてくる人が絶対にすれ違わないようになっているという。設計者は当時の住職・郁堂禅師。今から200年以上前に木造建築で、しかも建築家でない僧侶が考案し、設計したということで、世界的にも注目される貴重な建築物となっている。