横浜市で米穀店を営む内野さん。この日は地元のお祭りで政府備蓄米を販売し、2時間で200キロが完売した。備蓄米は引き渡しから1カ月以内に売り切ることが求められていて、内野さんは9月末までに売り切ることを目標にしているという。内野さんの店では2カ月前は備蓄米が10トン山積みだったが、先月9日店を訪ねてみると残り1.5トンとなっていた。人々が備蓄米を求める最大の理由は、安さ。その熱量を知るため、この日から番組は2週にわたり内野さんのお店を密着。密着開始から7日目、備蓄米の残りは750キロに。残りが少なくなるにつれ、備蓄米を探して回っているという人が続々来店。この日は普段の倍売れたという。その2日後には、備蓄米残り60キロに。問い合わせの電話も。そしてついに最後の備蓄米に。手にした男性は都内から1時間半かけて来店したという。9月以内に売れてうれしいと内野さんは話していた。完売してもなお備蓄米を求める人が多くいた。このように売り切れる店がある一方、政府からの引き渡しが一部で済んでおらずいまだ販売にすら至っていない小売店も。今年3月末には日本全体で96万トンあった備蓄米在庫。政府はこのうち66.5万トンを売り出し、残りの29.5万トンは災害用などで保管している。内野さんは取材中に「本音を言うと新米食べてもらいたい」とも語った。完売から6日後には、内野さんは新潟へ行き新米の仕入れを行っていた。しかし備蓄米と比べて高値が続く新米。農家と消費者の間に立つ内野さんは「価格が落ち着いてくれれば」などと話した。
住所: 神奈川県横浜市