エイチツーオーの代表取締役・デザイナーの木和田里美さんは、伝統工芸の金沢箔を使ったアクセサリーを販売している。洋食器メーカーで長年デザイナーをしていた木和田さんは、2013年、金沢の伝統工芸を広げたいと、絹糸を使ったレース編みに金箔を何層も重ねる金箔ジュエリーを考案。しかし、金箔の多くが無駄になってしまうことに…。そこで、粉々になった金箔を型に貼り付けて丁寧に磨いたところ、上品な輝きのアクセサリーに生まれ変わった！金沢の新たな工芸品として注目されている。ジュエリー作りを支えているのは、全国のリモートレース職人たち。自宅で編んだレースを工房に郵送するので、育児中でも活躍できる。木和田さんは「日常的に使われて、初めて次の時代に伝わっていくのかなと思う。革新をしながらつながって、喜びにつながることをこれからも続けていきたい」と語る。