SMBC日興証券・安田さんがきょうの株について解説。きょう東京市場は米CPIの発表と13日のFOMCを控えて様子見ムードになると想定している。注目ポイントは「新NISAによる日本株市場へのインパクト」で、新NISAで新たに年間2兆円の買い需要が発生すると見込んでいる。NISA口座内での商品区分は国内株式33%、外国株式49%、株式投信18%。株式投信のうち半分が国内株式に投資されているとすると42%が日本株に投資されていることになる。NISA口座における23年6月末時点の累計買付額33兆円が27年末にかけ政府目標の56兆円に達すると仮定すると年間約5兆円の新規買い付けが行われる計算になる。新NISAで貯蓄から投資の波が広がれば、個人投資家の存在感は高まると考える。ゆとり世代以降の社会人は投資の成功体験を積んでいるためNISA制度を積極的に活用するのではないかとみている。