セブン＆アイHDがカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールに買収提案を受けたと正式に発表した。この提案を検討するべく独立した特別委員会を設置している。アリマンタシォン・クシュタールは「相互に受け入れ可能な取り引きの実現を目指す」と声明を発表している。グループ全体を買収する場合は5兆円を超える規模となる。発表に先立ち株価が一気に高騰し、前週末比で400円高でストップ高できのうの取り引きを終えた。アリマンタシォン・クシュタールはサークルKなどコンビニを海外で運営している。セブン＆アイHDは日本をはじめ北米など20の国と地域で展開している。アリマンタシォンはヨーロッパなど31の国と地域で展開している。店舗数は7万店舗ほど多いが時価総額は4兆円ほどアリマンタシォンが上回っている。店舗の設置場所がセブンは駅周辺などだがアリマンタシォンはガソリンスタンドに併設されており、売上の7割がガソリンで占めている。経営効率もいいため時価総額の差が出ている。
アリマンタシォンの店舗はガソリンスタンドに併設されているため運転しながら食べられるホットドッグなどの商品が充実している。買収は店舗数を増やしたいという狙いがあり、5年で約6倍に店舗数を増やしたいため。今はほとんど展開されていないアジアでの店舗拡大を狙ったものとみられる。企業買収に詳しい鈴木さんは「アリマンタシォンは毎年のように世界中の会社を買収して企業の規模を拡大させてきている。」とし円安の今なら割安で買収をできるということで今回の提案に至ったのではないかという。