今年9月に定期検査に入った「高浜原発3号機」では、蒸気発生器の細い配管2本に傷が見つかり、関西電力は配管の洗浄などの対策を行い対応が完了したとしている。その結果、営業運転に向けて最終段階の検査を行うことになり、今月22日に核分裂反応を抑えていた制御棒を引き抜き、当初の予定から19日遅れて原子炉を起動させ運転を再開させた。その後核分裂反応が連続する「臨海状態」に到達し昨日午後5時に発電・送電を開始した。関西電力によると今日午前11時の時点でトラブルはないという。関西電力は運転状態や設備に問題がないか慎重に確認しながら徐々に原子炉の出力を上げ、来月23日に営業運転に入る計画である。高浜原発3号機が運転再開したことで、県内で稼働する原発は大飯原発や高浜原発1・2号機とあわせて5基となっている。