スタジオで今回透視撮影された通路のような空間ともうひとつの女王の間にある巨大空間を説明した。この通路は女王の間と同じ高さにあり、女王の間に行くための通路であるとも考えられる。河江肖剰さんはクフ王は元々ピラミッドの地下に埋葬される予定だったが、太陽信仰の影響か太陽に近づけるため高い位置にある女王の間に埋葬することにしたと推測する。解析ではひびが確認されており、女王の間にひびが入ったため、埋葬を諦め通路も途中で放棄したとみている。ピラミッドには試行錯誤の形跡が散見されている。特に四角錐は古代エジプトの思想で重要視されていた。エジプト最古のピラミッドは階段型のもので、一方、クフ王の父・スネフェル王が作った崩れピラミッドと呼ばれるものは中は階段、外側は四角錐。これは四角錐を目指したが崩壊した跡とみられる。スネフェル王はさらに四角錐を目指したが途中で角度を変えた屈折ピラミッドも作っている。