安倍元総理大臣が会長を務めた保守系の議員グループ・創生日本は、きょう、2年ぶりに国会内で総会を開いた。冒頭、会長代行を務める中曽根元外務大臣は、夫婦別姓については、国民の間でもどういうものなのか理解がなされていない点もある。旧姓の通称使用の法的根拠を明確にすることは、別姓制度に賛成か反対かにかかわらず、賛同してもらえるのではないかと述べた。このあと出席者で意見が交わされ、結婚前の旧姓の通称使用を拡大することで、不便や不都合の解消を目指すべきだという意見が相次いだ。一方、公明党は、選択的夫婦別姓制度の導入に向けた作業チームの会合を開き、ソフトウエア開発会社・サイボウズの青野慶久社長から話を聞いた。青野さんは、仕事では旧姓を使い、戸籍上は妻の名字となっていて、仕事や日常生活で支障が生じている事例を紹介し、旧姓の通称使用の拡大では不十分だと訴えた。これも踏まえ出席議員は、課題の解消に向けては選択的夫婦別姓制度の導入が必要だという認識を改めて共有し、党の考え方の取りまとめに向けて、議論を続けていくことになった。