機動隊は警察の「精鋭部隊」で大規模災害の救助のほか爆発の危険性のある不審物を取り除くこと、水難救助や水中にあるとみられる事件の証拠物の捜索などその任務は多岐にわたり”警察の最後の砦”とも言われている。こうした任務には人並みはずれた体力が必要とされ、県警の機動隊には70年以上男性のみが所属していたが昨年度から「女性隊員」の配属がスタートした。テロやゲリラとも対峙する使命を負った機動隊では相手を制圧するための逮捕術や武道なども求められるため、女性隊員にも男性隊員と同じ訓練が課されている。高校まで柔道部に所属していた山梨巡査だが訓練のきつさは想像以上だった。柔道のトレーニングを終えるとしばしの休憩をはさみ、次は水難救助の訓練となる。機動隊員は得意分野で活躍することが求められ、山梨巡査は水難救助に”適正”が認められ水難救助部隊に入った。女性隊員の存在は男性隊員の”刺激”になっているという。活躍が期待される女性機動隊員だが、受け入れる側には”課題”も残されている。山梨巡査が目指すは機動隊と困っている人たちとの「架け橋」の役割となる。