映画「非常戒厳前夜」。3年前、ユン・ソンニョル大統領が就任、その前から独立系メディア・ニュース打破はキム・ゴンヒ夫人が株価を操作した疑惑に続き、ユン前大統領が検察幹部だったときに銀行の不正融資事件をもみ消した疑惑を報道してきた。大統領府は激しく反発、当時の与党も報道を非難した。ニュース打破はユン前大統領の名誉を毀損したとして家宅捜索を受けた。在宅起訴された記 ちは疑惑の追及の手を緩めない。ユン前大統領は自らに批判的なメディアを敵対視するようになる。支持率は10％台にまで低下、野党との対立も激化して国政運営が行き詰まり行き着いたのが非常戒厳だった。映画を制作したニュース打破は12年前に大手メディアから独立した記者たちが設立した。独立性をもつため賛同者の支援金だけで運営していて調査報道を行っている。前大統領の名誉毀損の罪で起訴されたニュース打破の記者たちは今も続く裁判で無罪を訴えている。支援者は6万人まで増えた。キム・ヨンジン記者が今取り組んでいるのが後進の育成、信頼できるメディアを増やそうと全国に独立系のメディアを100立ち上げることを目指して取材のルールやメットメディアの運営方法などを教えている。キムさんの講座を受けたホン・ボム記者はおととし、地域で初めて独立系メディア・ニュースハダを立ち上げた。ホン・ボム記者は未公表だった全国の検察の活動費の詳細を調査している。