中国外務省によると、中国の韓正国家副主席は、米国のバンス次期副大統領との会談の中で「経済貿易関係は双方の重要な問題であり、意見の相違や摩擦があるものの、共通の利益と協力の余地は非常に大きい」と述べたうえで、対話を強化していくことの重要性を強調した。これに対しバンス次期副大統領は「経済貿易関係は両国にとって非常に重要だ。米国は対話と協力を強化し、ともに世界の平和と安定を促進することを望む」と応じたという。また、米国の新政権で要職に就く実業家のマスク氏との会談では、韓副主席が「テスラを含む米国企業がチャンスをつかみ、中国の発展の成果を共有し、経済貿易関係の促進に向け、新たな大きな貢献を果たすことを歓迎する」と述べたのに対し、マスク氏は両国の経済貿易交流の促進に積極的な役割を果たす意向を示したという。トランプ氏が中国製品への追加関税を課す方針を示し、対立も予想される中、韓副主席が経済面での互恵的な関係を呼びかけた形で、就任後のトランプ氏の対応に大きな関心が集まっている。