きのう千葉県富里市のこども園には元気いっぱいの子どもたちの姿が。鬼ごっこをアレンジした「スポーツ鬼ごっこ」は6人ずつの2チームに分かれ、相手チームに触られることなく先に相手陣地内の宝物を取った方が勝ちという遊び。勝ったチームは大興奮。この鬼ごっこはコロナ禍で低下したという子どもの運動能力の向上を目的に去年5月に富里市が取り入れたもの。特に運動機能が向上する幼少期を対象に市内4か所の保育園などで4日に1回、1日30分ほど行ったという。すると半年後に変化があった。25メートル走の計測を行うと、4歳児の平均は8.5秒→6.8秒に、5歳時の平均は6.7秒→6.2秒となり、全国の平均値より良い結果となった。また、このこども園では園児が転倒して治療した回数が去年4月は19回だったが、鬼ごっこを始めた5月以降全ての月でこの数字を下回り、直近では1回に。専門家は「鬼ごっこの動きの要素としては、走る・止まる・相手を見て判断してかわす・体を巧みに動かすというような能力が培われる」という。また、この鬼ごっこはチーム戦のため、チームで作戦を話し合う中で自分の意思の伝え方・他人の意見の尊重という社会性を学ぶことができたという。富里市は小学1年生の授業にも鬼ごっこの導入を考えており、来月以降本格的な検討に入るという。