駅弁に詳しい旅行ジャーナリストの小林しのぶさんによると、百貨店が客の少ない時期に呼び物として駅弁イベントを開催していたという。こうしたイベントは全国の百貨店・スーパーにまで広がっていったという。静岡・駿河区の弁当製造会社では、様々な工夫で安全管理を徹底しているという。明治22年から静岡県内で駅弁を販売する会社では、となりの愛知県のスーパーに出品することもある。工場の壁に温度計があり、徹底しているのは温度管理。毎日始業と終業の際に室温を記録し、20～25度前後に保っている。惣菜の種類ごとに保存に適した温度を決めるなど徹底している。弁当製造会社の加藤貴久専務は、靭帯への影響は絶対に起こしてはいけないので温度管理は徹底して行うと説明した。駅弁は適正温度を維持しながら配達できるよう自社の車で運ぶ。今回の弁当が問題の食中毒の問題について「同じ業界としてひと事ではない しっかり作業を確認しながら営業したい」と述べていた。東京農業大学 食品安全研究センターの五十君靜信センター長は、9月10月は秋になって温度が下がり始める感覚を持っているが、日中はかなり高い温度まで上がる、高くなればなるほど発症する可能性た高くなる、と述べていた。