今年9月、陸上・ダイヤモンドリーグファイナル。走り幅跳び決勝。橋岡優輝選手(24)は8m15センチの大ジャンプ。この大会で日本男子過去最高の3位に輝いた。日本選手権では優勝5回、来年のパリオリンピックでは日本男子88年ぶりのメダル獲得へ期待がかかる。橋岡選手の自己ベストは日本歴代2位の8m36センチ。8mは小学校の教室の横幅ほどだという。橋岡選手のジャンプを支えるのは驚異の肉体。体脂肪率3%、垂直跳びではNBA選手の平均約70センチに対し81センチ。このバネでダンクシュートも決めてしまう。中学生から陸上をはじめ高校生から走り幅跳びに転向。インターハイ、国体、日本ジュニアの3冠を達成。体育の楽しかった経験がキッカケに。2021年東京五輪では8m10センチで日本選手37年ぶりの6位入賞を果たした。しかし、11センチ差でメダルには届かなかった。世界との差を埋めるためあることを追求。走り幅跳びは最大6回の跳躍を行い一番のジャンプが記録になる。橋岡選手はファウルをしないよう無意識に助走のスピードを落としていたが全力疾走しファウルギリギリを攻めるジャンプを目指している。パリオリンピック開幕まであと267日。橋岡選手の大切にしている言葉は楽しむ。橋岡選手は「競技をやっていくなかで楽しくないとやっていけない。どんな時でも結果がダメでも楽しむことを第一にしている。オリンピックはオリンピックで返すしかない、そこを原動力にしている」などと述べた。