野田樹潤が拠点にしているのはイタリア・ビジェヴァノ。家は大型のキャンピングカーで、授業の動画を見るなどして競技と学業の両立を続けている。停めてある建物の1階はガレージで、他のチームと共同で使用している。ガレージ内の事務所だった部屋がキッチンとダイニング。ここで両親、弟と生活している。居住スペースではないため油ものは外で作るという。毎週レースで転々とするため、キャンピングカーで暮らしている。年間30レース以上に出場しており、レースが近づくと運搬用のトラックに車、生活用具を詰め込んで運ぶ。一般的なチームは10名ほどのメカニックやスタッフが帯同しているが、樹潤のチームは父が監督を務めメカニックは2人だけ。母の雅恵さんもスタッフとして働いている。運営費はトップチームの半分以下だが、それでも車の費用は約5000万円、年間の運営費は1億5000万円にも及ぶ。スポンサーからの支援も受けているが、節約のため食事もすべて自炊している。今シーズンのチームの主戦場は「Zinox F2000」。イタリア、オーストリア、ベルギーの3か国で開催され全14レースで年間チャンピオンを争う。樹潤はこれまでの12戦で4勝をあげ、トップと僅差の2位につけている。2023年11月上旬、イタリア・ミサノのレースに出場した。樹潤は予選1位だったが、レース後に樹潤は20歳のベルタに詰め寄り睨みつけた。