大阪・関西万博まで500日となった今週は、前売り入場券の販売がスタートしたり、ミャクミャクのラッピング列車が運行したりと、各地で盛り上がりを見せる中、問題視されてるのが費用の倍増問題だ。会場建設費が当初予定されていた1250億円の2倍となる2350億円に膨れ上がっている。中でも物議を醸し出しているのは、万博のシンボルでパビリオンを囲むように作られる「リング」だ。完成すれば1周約2kmの”世界最大級”の木造建築となり、屋上には歩道も作られ、そこから会場全体を見渡すことが出来るという。しかし「リング」の建設費は約350億円で、5mにつき約1億円かかる計算となる。木造建築に詳しい中村さんは人件費資材の高騰で妥当な値段だとした一方で、当初の見積もりが甘かったと指摘した。また万博の費用はまだまだ膨れ上がる見込みで、会場建設費とは別途でパビリオンの「日本館」建設や、会場内の安全確保などに約837億円がかかる見通しだと明らかになった。他にもシャトルバスのルート整備に約1600億円も万博費用に含めるか検討が進められているという。