岡山市に住むネコのチョコを取材した。年齢は20歳、人間で言うと90歳を超えている。食欲がなく、おう吐などの症状が続いたため動物病院を受診したところ、腎臓病と診断された。現在は毎日点滴で水分を補給し、なんとか体調を維持している。飼い主の長尾浩美は、以前飼っていたネコが腎臓病で死んでしまった経験があった。
ネコを救う薬の研究チーム代表を務めるのは、AIM医学研究所所長の宮崎徹医師。薬の候補は元々ヒトの腎臓病を研究する中で見つかったという。26年前、ヒトの血液の中にあるタンパク質「AIM」を発見。その後、腎臓から出る老廃物を取り除く役割があることを突き止めた。ある時、獣医師から「ネコは多くが腎臓病になる」と聞いたことが転機となった。ヒトの場合、老廃物にくっついたAIMを目印として、免疫細胞が老廃物を取り除く。老廃物が溜まるのを防ぐことで腎臓が正常に働くのを助けている。ネコの場合、そもそもAIMがうまく機能していないことを発見した。そこで考えたのが、AIMを薬として投与する方法。研究は注目を集め、全国の飼い主などから半年あまりで2億8000万円近くの寄付が寄せられた。期待の大きさを感じた宮崎は教授を務めていた東京大学を研究室のメンバーとともに辞め、ネコの薬の開発に力を入れることにした。宮崎は「まずは日本のネコちゃんたちすべてに薬を行き渡らせるようにしたい」などと話した。先月、腎臓病のネコに薬を投与する治験が始まった。全国の動物病院でおよそ40匹のネコに行われる。点滴で2週間に1回、合計6回投与し、効果を確認する。
ネコを救う薬の研究チーム代表を務めるのは、AIM医学研究所所長の宮崎徹医師。薬の候補は元々ヒトの腎臓病を研究する中で見つかったという。26年前、ヒトの血液の中にあるタンパク質「AIM」を発見。その後、腎臓から出る老廃物を取り除く役割があることを突き止めた。ある時、獣医師から「ネコは多くが腎臓病になる」と聞いたことが転機となった。ヒトの場合、老廃物にくっついたAIMを目印として、免疫細胞が老廃物を取り除く。老廃物が溜まるのを防ぐことで腎臓が正常に働くのを助けている。ネコの場合、そもそもAIMがうまく機能していないことを発見した。そこで考えたのが、AIMを薬として投与する方法。研究は注目を集め、全国の飼い主などから半年あまりで2億8000万円近くの寄付が寄せられた。期待の大きさを感じた宮崎は教授を務めていた東京大学を研究室のメンバーとともに辞め、ネコの薬の開発に力を入れることにした。宮崎は「まずは日本のネコちゃんたちすべてに薬を行き渡らせるようにしたい」などと話した。先月、腎臓病のネコに薬を投与する治験が始まった。全国の動物病院でおよそ40匹のネコに行われる。点滴で2週間に1回、合計6回投与し、効果を確認する。
URL: https://iamaim.jp/