相田みつを美術館 館長である相田一人が「逢 〜出逢い いつどこで〜」をテーマに講演を実施。相田は父・みつをにとって「出逢い」は人生のテーマでもあり、「逢」を表言葉、「タイミング」を裏言葉にした作品などを紹介し、タイミングが合った大きな出逢いがあると人生はガラッと変わるのだなどと説いた。また相田は父・みつをが中学時代に文武両道でまじめな生徒であったが科目「軍事教練」で落第したため進学できず、軍事教練の教官と父が相性が合わず人生が暗転してしまったなどと明かした。
相田は父・みつをの作品を紹介し、愛する人に会えない苦しみと等しく会いたくない人に会うのは苦しいことであるのだなどと語った。相田は父・みつをが下積み時代に都会の一流デパートで自分の作品を売ってもらおうと考え、自ら売り込みに赴き、一つの一流デパートが取り扱ってくれることとなり、結果的に父の作品は売れに売れたのだなどと明かした。
相田は父・みつをの作品を紹介し、作品に感動した人物が父に会いたいと申し出たことがあり、その人物はファッションブランド「BA-TSU」の創業者・デザイナーである松本瑠樹で、自分が感動したものを多くの人々に知ってもらいたいと父・みつをの作品を書籍「にんげんだもの」にしてくれ、父・みつをにとって代表作となる本が誕生したなどと伝えた。また相田は書籍「にんげんだもの」で父・みつをが最初のページに選んだ作品を紹介し、本を作ってくれた松本との出会いを示唆する詩であったなどと説いた。