横浜市内にある美容室「IWASAKI 神奈川田奈店」の外に並ぶ人たちの目当てはヘアカットのタイムサービス。通常980円でも十分安いうえに、平日午後1時〜3時までのタイムサービスでは690円になる。カット時間を短縮し、客の回転率を上げているという。美容業界ではいま、光熱費の高騰や人件費の上昇などによる経営環境の悪化で、過去にないペースで美容室が倒産している。帝国データバンクによると、今年8月までの美容業の倒産は139件（前年の1．5倍）。ヘアーサロンIWASAKIは全国1000店舗超えを達成。今年4月以降だけで約50店舗も出店した。
東京・板橋区にも独自のサービスで業績を伸ばしている美容室があった。カットとカラー専門で、客の8割が50代女性だという美容室チェーン。カット料金は1430円、根元カラーは2640円と格安。店側は格安サービスを維持するため、セルフレジ、セルフブローを取り入れ人件費を節約。さらに導入したのがオートシャンプー。