美容室へ行く頻度を街の人に聞くと、2〜3か月に1回という人が多くみられた。意外と多かった“自分で整える派”の人に向けた商品が大ヒット。老舗の剃刀メーカーが開発した「ヘアカットモンスターかんたん前髪セルフカッター」は、誰でも簡単に前髪や毛量を整えることができる。一方、美容室の倒産件数は急増している。帝国データバンクによると、ことし1〜8月の倒産件数は139件。去年の1．5倍以上のペース。店舗間の競争に加え、資材や人件費の高騰が理由に挙げられている。そんな中、ある特徴を打ち出し店舗を増やし続けている美容室がある。関東と関西を中心に72店舗を展開する「チョキペタ」。カットは1430円と格安だが、人気の理由はそれだけではない。スーパーのレジ横やホームセンター、フードコートの近くなど買い物ついでに寄ってもらう戦略で出店している。格安を維持するための工夫がある。カラー後に2回するシャンプーのうち1回を自動シャンプーマシンに頼ることで、作業効率が格段に上がるという。ほかにもシャンプー後は客自ら髪を乾かしてもらうなど、品質を落とさずに格安料金を実現している。