当時小学5年生の工藤聖真さんは視力を失ってまだ間もない頃、視覚障害者のためのブラインドボクシングを始めたばかりだった。ルールは通常のボクシングと全く違う。競技は1ラウンド2分間。アイマスクをつけ、健常者のトレーナーを相手に首から下げた鈴の音を頼りにパンチをくりだす。「攻撃」「防御」「闘志」などが採点される。見て覚えることができないため、体に触れてもらいながら練習。トレーナーは元プロボクサーの村松竜二さん。両親はメンタルが変わったと思うと話す。聖真さんは生まれて間もなく、両目にがんが見つかり、右目を摘出。でも左目は見えていて活発な男の子だった。ところが3年生のときがんが再発し、左目も失ってしまう。そんなときに出会ったのがブラインドボクシングだった。それ以来、夢中で取り組んできた。それから2年半、聖真さんは中学生になり市営体育館で練習中だった。知名度が上がらず、ジムの運営が厳しくなり、リングがなくなったから。村松トレーナーとともにブラインドボクシングを広める目標は変わらない。そんな中、ブラインドボクシングの全国大会が開かれることになった。聖真さんが初挑戦する。ライバルは同じジムで練習してきた先輩の関章芳選手。競技歴5年で前回大会の優勝者。軽快なフットワークにキレの良いパンチで強豪。関さんに勝つため、パンチ7連打の練習を始めた。大会当日、会場は元東洋チャンピオン和氣慎吾さんのジム。以前からブラインドボクシングを応援してくれている。東京・名古屋・大阪から選手11人が参加し、聖真さんの最初の相手は前回3位の大川一樹さん。1ポイント差で初戦を突破した。準決勝で練習してきた7連打を披露し、接戦を制し決勝進出。決勝の相手は絶対王者関選手。結果は39点で同点。この場合、前試合(準決勝)の得点を加算し、合計点で勝敗を決める。合計点の結果、1点差で聖真さんが優勝した。
住所: 東京都昭島市東町3-4-11 2階C号室
URL: https://peraichi.com/landing_pages/view/ddgym0207/
URL: https://peraichi.com/landing_pages/view/ddgym0207/
