パリ五輪で52年ぶりのメダル獲得を目指すバレーボール男子・宮浦健人。最大の持ち味がサーブ。ネーションズリーグでは途中出場が中心だったが、サーブでチーム2位の12得点。五輪でメダル獲得の切り札として期待されている。宮浦の特別な思いを探るため、出身地・熊本を訪ねる。宮浦の両親は元バレーボール選手。2人の影響で8歳のときにバレーボールを始めた。日本代表として活躍し、両親を超えたいという思いを原動力にしてきた。高校では親元を離れ、強豪校に進学。指導した鎮西高校監督・畑野久雄さんは、練習で決して手を抜かない姿が印象に残っていると話す。その後はめきめきと頭角を現し、世代別の日本代表でも中心として活躍。しかし、年齢制限のない日本代表に入ることはできなかった。同世代のライバルの存在。同じポジションで、今も日本代表で主力の西田有志の壁を超えられなかった。西田を超えるために磨きをかけたのがサーブ。パリ五輪日本代表の初戦は、日本時間27日に行われる。