政府は問題になっている宅配の再配達の解消にむけて、置き配へのポイント付与などの緊急対策を打ち出した。置き配の利用者は全体の4割程度で盗難等への不安を持つ人も多い。東京都内の配送業者・GREAT JOBでは1日だいたい100件前後、3～4往復の荷物を運ぶという。100件のうち30件が再配達になることもあるが、報酬は1件あたりで再配達しても給料には反映しないという。物流業界では来年4月からドライバーの時間外労働が制限される「2024年問題」に直面する。働く時間が減ることで収入も減るため、ドライバーを辞める人が増えることが懸念され人手不足がより深刻化する。対策しなければ2030年度には全国の34％の荷物が運べなくなるという試算もある。先週政府が発表した対策は置き配やコンビニ受け取りに対するポイント還元事業だが、盗難などの不安やオートロックだと建物内に入れないという問題もある。オートロックの問題の解決には新たなサービスが普及し始めているという。スマートフォンを使いアプリで鍵を開場できるシステムは管理会社や不動産会社と提携し、決められた時間のみロックを解除することができる。決められた物流会社のドライバーしか開けられず、履歴も全て残るという。配達後はオートロックを開けられなくなるなど、セキュリティ対策も講じられている。このシステムは2年前からスタートし、現在全国で約１万棟以上が導入している。