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「IPF JAPAN 2023 国際プラスチックフェア」 のテレビ露出情報

福島県会津若松市は江戸時代に会津藩の城下町として栄えた歴史風情が残る町。創業88年の三義漆器店は400年以上伝わる伝統工芸「会津塗」などの器を数多く生産している。3代目社長の曽根佳弘さん(59)は先代の父から2008年に引き継いだ。1990年代以降、海外から安価な器が多く入った影響により業績は赤字で落ち込んだが、V字回復して右肩上がりを続けている。社長は現代のライフスタイルに合わせ、プラスチック(PET樹脂)の器に合成塗料を着色した合成漆器を2000種類以上作った。中小企業応援士としても地域を支えている。社長が率先して始めた朝の掃除は多くの社員が賛同して参加している。73人の社員を率いる社長は格式に縛られない働きやすい職場作りを追求している。
入社7年目の荒井将平さん(31)は東京にも商談に向かうエース営業マン。埼玉県の羽生パーキングエリアで腹ごしらえを済ませて東京のシービージャパンを訪れた。ペットの餌やり用の器を作る。試作品を手にしながら和やかな雰囲気でアイデアを出し合った。
三義漆器店では2016年から年に1度、社内イベントが行われ、社員たちが考えた企画やバーベキューで盛り上がる。今回の責任者は入社4年目の内川ひかりさん(21)。若手からベテランまで風通しの良い一体感があった。
荒井さんは会津若松市に隣接する湯川村の実家で両親と暮らしている。母親は病院勤務。夜勤担当の時は荒井さんが夕食を作る。家では会社の食器を使っている。ある程度、自分で使ってから客に紹介するという。同じ料理を2つの違う食器に盛り付けて比較している。社長は若い人に責任ある仕事を任せて挑戦できる職場にしている。
三義漆器店は去年11月に開催された国際プラスチックフェアで「生分解性プラスチック」素材を使った0.53mmの「世界最薄のグラス」を発表した。土に埋めると数ヶ月から3年で消えるという。国内トップクラスのメーカーの社長から一緒にやりたいと言ってもらえた。

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