出版不況で本屋の閉店が目立つ中、広島・江田島に新たなお店がオープンした。古民家を改装して始めた変わったスタイルの本屋「MIN-NANO BOOKS」を取材した。特徴は棚の一部を貸し、本を置いてもらうシェア本棚となっている。10冊ほど入る棚の利用料は1か月で2500円。現在はおよそ20人のオーナーがいる。店主の正田創士さんはサラリーマンをやめて店を開いたという。訪れた人達はシェア本棚を通し、新しい本の魅力に気づくきっかけになればと考えている。シェアオーナーの島田裕之さんは本を入れた封筒に内容のヒントを入れて販売している。福袋のように楽しんでもらう狙いとなっている。常連の1人である中村淳子さんは自ら書いたエッセイを棚に置いているという。封筒に入った本を買った中村さんは家に帰ったらすぐに開け、中にはある芸能人の名言集が入っていて自分では絶対に手に取ることがない本で面白く読めたと話していたという。