映画やドラマなどで性的なシーンを撮影する際に俳優と制作陣の間に入り調整するインティマシーコーディネーターの仕事に密着。俳優の志尊淳さんと会話する浅田智穂さんはインティマシーコーディネーター。インティマシーコーディネーターの仕事は俳優が性的な演技をする際に制作陣と俳優の間に入る役割。2017根にアメリカで起きた性暴力被害を告発する「#MeToo」運動をきっかけに注目され、日本でも俳優の尊厳などを守ることの重要性が高まった。制作陣の撮りたいシーンを把握し、俳優の考えなどを撮影前に聞くことが主な仕事になるが、ここで同意を得て双方が安心して作品に集中できるようにしていく。志尊淳さんが出演する「恋は闇」の撮影。この日の撮影は主演2人の親密な撮影のシーンのためクローズドセットという最低限のスタッフと演者だけでの空間での撮影。こうした撮影環境に関して志尊淳さんは「クローズドセットが使われることもそうだし、自分たちと制作陣が同じ方向を向いているかが不安になり、インティマシーコーディネーターがいることで、全力でクリエイティブな話ができる」などとその重要性を語ってくれた。撮影前には具体的な確認作業を行い、キスシーンに関して体の角度など念入りに話し合った。プロデューサーの鈴間さんは「できることや嫌なことを知ったうえで撮影に臨めることは建設的、気を使いぎてお願いしたいことができないなどの空気はなくなった」と語ってくれた。浅田さんが最初に撮影現場で採用されてから5年、年々現場に呼ばれる回数も増えたという。浅田さんはエンターテイメントの現場が撮影側に辛いものになれば残念、みんなが笑顔の現場を作れればなどと語ってくれた。