第37回高松宮殿下記念世界文化賞の音楽部門で受賞するヘルベルト・ブロムシュテットさんの横顔を紹介する。70年以上第一線で活躍し続ける指揮者のブロムシュテットさん。99歳を迎えた今もなお世界の指揮台に立つ巨匠。冷戦時代に東ドイツの交響楽団で活躍し、その後アメリカ・サンフランシスコ交響楽団では音楽監督に就任。NHK交響楽団とは半世紀近くにわたって共演を重ね、日本のファンにも特別な存在。ブロムシュテットさんは「作曲家の楽譜は音楽家にとっての聖書だ。オーケストラの仲間たちは私にとって天から遣わされた天使だ。楽譜に込められた音楽を読み解く力になってくれる」と語った。指揮棒を持たず両手で包み込むようにオーケストラを導く。対話を大切にし、楽団員との信頼関係を築いてきた。敬虔なキリスト教徒で信仰に基づき禁酒・禁煙を貫くストイックなライフスタイルが活力の源。来年、生誕100年を迎える。
