この日は陸上男子800m界のミラモン 落合晃くんの練習に密着した。晃くんが所属する滋賀学園高校陸上部は全国高校駅伝大会に過去15回出場したことのある強豪。ただ学校には陸上部専用のグラウンドがなく、朝はサッカー部のグラウンドを間借りし、午後は市営の陸上競技場で練習を行う。朝練は毎日8kmのランニングを行い、午後の練習では地面への接地を正しく行うことを目的に下駄を履いてトレーニングする。その後は距離別のダッシュ練習を行うが、練習では基本的に800mは走らないという。晃くんの強みはラスト100mの直線でのスピードで、ラストスパートのタイミングにもかかわらず初速から全く速さが落ちないという。晃くんはつま先から着地するフォアフット走法で負担を軽減していて、このため後半でもスタミナを維持できているという。晃くんは陸上競技前にトライアスロンや体操競技を経験して、このことから骨格や体幹が養われてフォアフット走法が身につけられたという。また晃くんは陸上のその日の記録や感じたことなどを書き留めている陸上日記をつけていて、常に監督やチームメイトへの感謝を忘れていない。今回晃くんが出場する国スポは地方予選を勝ち抜いた23名が出場していて、予選4組で各組の1位と位以下上位4名が決勝に進出する。目標はライバルの山梨学院高校 フェリックス・ムティアニ選手に勝利し、世界陸上東京大会参加標準タイムの1分44秒50を切ること。予選は危なげなく1着でゴールし、ムティアニ選手も同じく1位で決勝進出を決めた。
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